家づくりコツコツ作るーその2

ラクジュ本橋哲幸 (2014年10月16日 15:06)|コメント(0)| トラックバック(0)

家づくりには、沢山の要素が必要です。

構造性能や住環境や維持管理性能など様々な技術を適切に使って作る事が重要です。

ラクジュの家づくりを紹介しながら当たり前だけどしっかり作る家づくりのポイントをご紹介します。

前回のコツコツは家づくりで最も大切な構造でした。
家づくりコツコツ作るーその1

この日本で現在の木造2階建てを設計するのに耐震などの設計は簡易計算が99%らしいです。
その簡易計算の建物を本格的な許容応力度構造計算にかけるとほとんどがNGとなります!!
これだけでは答えは出ませんが、少なくてもラクジュではすべての建物を許容応力度構造計算しています。
そして、構造等級3(通常の1.5倍)以上の強度にて作ります。ここがコツコツポイントです!

  • 今回のコツコツポイントは、温熱環境(省エネルギー対策)です。

温熱環境性能って??
この家は温かい家です!涼しい家です!って営業マンに言われてああそうかと理解するのではなく
しっかりと断熱されていて外の気温が0度の時、室温を20度に保にはどれほどのエネルギーが必要か?
この家がどれほど熱が逃げるのかを数値で現す事です。

  • 住宅の性能表示では
    • 等級4:平成11 年に制定された基準
    • 等級3:平成4年に制定された基準
    • 等級2:昭和55 年に制定された基準
    • 等級1:その他

当然ですが等級があがるほど室内の温熱環境は良くなります。(温かい家になる)
日本では昭和55年より段階的に断熱性能があがってきました。

しかしです!世界のその他の国に比べて現在の等級4の性能でも断熱性能は悪いのです。
そうです!物作り日本とかいって家は世界から遅れている断熱後進国です。

そこでラクジュの家づくりコツコツポイントとしては、断熱設計をすべての家1棟1棟計算します。

そんなの大手のハウスメーカーだったら当たり前のようにやっているのでは?
と思うかもしれませんが・・・
実は構造計算と同じでほとんどしていません!!

長期優良住宅の認定を受けるのに温熱環境性能は等級4としないと行けません。
では長期優良住宅の認定を受ければ断熱計算をしているか?
答えはNoです。

何故なら、構造もそうでしたがやはり簡易計算が存在します・・・
実際は1棟1棟数値が違うのですがこの断熱を厚さ何ミリのを使えばOKという
またまた簡易計算というのが存在するのです・・・

日本の建築屋さんはめんどくさがり屋さんが多いのか・・・

ここでラクジュのコツコツポイントーその2 コツコツと1棟1棟、断熱計算をしています。

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構造計算と同じでその家の状況により大きく変わる断熱数値
実際の打合せなどにほとんど出てこないけど大事な家づくりの1つの要素なのですが!

少し難しい話なのでここまでで
次回は、パッシブデザインを取り入れるです。
家の快適な性能は断熱性能だけでは実現出来ません。

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2014年家づくりの始め方、その2 省エネ基準について

ラクジュ本橋哲幸 (2014年1月14日 15:41)|コメント(0)| トラックバック(0)

2014年家づくりの始め方、その2

省エネ基準について

昨年10月から省エネ基準が14年ぶりに改正されました。

新築住宅や注文住宅をつくる時に省エネ基準も知識にあると暖かな家づくりなど快適な住まいが手に入ります。

そもそも、省エネ基準って・・・
ちょっと理解しにくのですが、エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準という法律がありまして、大規模な建物や戸建でも一定数を超える販売する企業に省エネルギーを高めた建物を造りなさいという努力目標みたいな法律です。
ただ、これは今後の義務化へ進んでいく法律なので基本的には2020年には家づくりをするのに省エネルギー化をした家を造らないといけない状況になります。その前段階という事です。

といっても意味が分からないと思いますので、要するに断熱性の高い家を造りましょうという事です。

では、どれぐらいにすればといいますと
横浜地域ですと、断熱性能が0.87W/(㎡・K)熱貫流率・・・難しいといいますか意味不明ですね

簡単に説明すると1時間当たりに外の温度と室内の温度が1度の時に1㎡の壁がどれくらい熱を奪われるか!!
外の気温が14度、室内の気温が15度の時に0.87W熱が逃げるという数値(なんだかわからないですね)

ということで、この熱貫流率が低いほど小さなエネルギーで暖かな家が実現できるということです。

この数値を元に、家全体の暖房エネルギーや照明、給湯のエネルギーなどを総合して省エネルギーの住宅にしたいといけないというのが、今後の日本の建築には義務化されていく方向だという事です。

では、これを全部覚える必要があるのかといいますと、こういう部分をプロである建築屋さんにお願いして任せましょう!

なので、どうするかと言いますと今後の家は省エネルギー対策をしないと家の価値も低くなると思われます。
2014年はその方向性がより定まってくるという事です。

こういう難しい計算などは知る必要がないのですが、この様な法律などが今後義務化されることは間違いありません。

なので、その性能を確保できていることとその知識がある建築屋さんに依頼しないといけないという事です。

その判断は、「長期優良住宅」「低炭素住宅」という認定制度がありこれを使うのが最も安全と思われます。

家づくりをする時に、長期優良住宅認定を取りたい!!低炭素住宅認定を取りたい!!と一言で先ほどの難しい断熱基準をクリアーする家になります。

少なくても2014年の家づくりのキーワードは「長期優良住宅」「低炭素住宅」を覚えておくと良いと思います。

今後、長期優良住宅も低炭素住宅も説明させて頂きます。

ラクジュ 本橋

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パッシブハウスってご存知ですか?

ラクジュ本橋哲幸 (2010年9月20日 20:32)|コメント(0)| トラックバック(0)

パッシブハウスというカテゴリーがあります。

私どもラクジュでは、パッシブハウスにとても興味があります。

パッシブハウスとは、EUにて普及を推奨している高性能断熱住宅のことを言います。

ちなみに、日本の次世代断熱基準を遥かに上回る断熱基準と実効性の高い計算方式などにより算出することが特徴です。

ただ、北欧などと違い、日本は温暖な地域が多く断熱や省エネルギー住宅に大きな関心がないのも事実ですが

今後の住宅性能の方向は、確実に高気密、高断熱の住宅にシフトしていくことが予想されています。

その中では、次世代言われている断熱基準も標準になり、新たな断熱基準や目標が設定されることは確実です。

日本での活動では、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンが、認定の業務などを行っているのですが

ラクジュでは、このパッシブハウス・ジャパンの活動に賛同しています。

北欧やドイツとは違う日本の気候に合ったパッシブハウスの基準が早期にできることが望まれます。

日本の各地域、関東でも横浜の気候にあった、パッシブハウスを創ることはラクジュの目標でもあります。

ただし、その費用に多大なコストが掛るのは好ましくありません。

日本の関東の横浜のパッシブハウスが今後のラクジュの家づくりに重要な要素です。

今後も日本型、横浜型のパッシブハウスを学びたいと思います。

ラクジュ 本橋

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断熱材とはーその4

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月13日 23:53)|コメント(0)| トラックバック(0)

断熱材とは - その4

断熱性能を向上させると、その次の問題が現れます。

たくさんの家づくりの本が出ていますが、そのほとんどは断熱もしくは通気(換気)の工法の紹介が多く

それぞれが、私の工法が一番いい家だと訴えているものばかりです。

現在の住宅工法は、本当にさまざまあって、よく考え研究された住宅となっています。

断熱を入れ始めて始めて、その問題が明るみに出たのが、結露、湿気の問題です。

断熱による温度差(冬は室内が暖かいなど)により、空気が結露することです。

これにより住宅の寿命を短くしただけでなく、カビやダニによる健康被害も出ました。

現在の断熱工法で大きな分類として

内断熱工法と外断熱工法に分かれます。

  • 内断熱工法とは、壁の内側に断熱ラインをもった工法です。
  • 外断熱工法とは、壁の外側に断熱ラインをもった工法です。

実際には、内と外という言い方で、マンションの壁(コンクリート)の内か外というのが正しいともいますが

木造でも同じように言います。ちょっと納得いかない部分はあります。

良くお客様のこう聞かれます。
「内断熱と外断熱はどっちがいいの?」

私は、いつもこの様に答えます。

施工がしっかりしていれば、どちらでも問題ないと思いますよ!って

実際、どちらが良いかは、とても難しい答えです。

なぜなら、どちらも断熱性能が変わらないのなら比較にはなりません。

総合的な判断が必要と思いますが、断熱性を上げれば、結露、通気の対策をしないと

それが大きな問題になります。

  • さあ、皆様、断熱はどんな材料で、どんな工法が良いでしょうか?

難しい問題ですね。

次回からは、断熱と共に重要な気密や通気、換気なども絡めてお話します。

ラクジュ=楽住な家は、断熱をとことん考えた家づくり致します。

ラクジュ 本橋

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断熱材とはーその3

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月 9日 20:25)|コメント(0)| トラックバック(0)

断熱材とは - その3

家づくりにおいて、断熱は家を創る意味を持つ要素です。

人類が家(寝床)を作ることは、外敵から守るなどの中に、眠るときの体温保持が断熱の意味だと思います。

屋根、壁を作る事こそ、熱の放射、対流を防ぐことになりますね。

それでは、現代の家づくりには、どの様な断熱方法があるでしょうか?

インターネットで「断熱」と検索すれば、たくさんの素材や工法が出てきます。

素材でいえば、グラスウール、ロックウール、本物のウールやコルク、木くずを固めたものなどから

ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなど様々です。

また、放射を防ぐ素材と伝導や対流を防ぐ素材を組み合わせた複合素材など、性能、コストも様々です。

では、ラクジュ=楽住な家として、最も良い断熱素材は何でしょうか?・・・・

・・・・・難しいですね・・・・・

なぜなら、一長一短があります、すべてパーフェクトという素材が、実際にはありません!!!

例えば・・・

グラスウール

もっともポピュラーな断熱素材です。

グラスウールの利点は、コストが安いこと、燃えにくい素材であること、そして吸音性があるところです。

逆に短所は、施工により性能が大きく変わること、湿気や結露対策をしないと大きく性能を落とすこと。

ウレタンフォーム

断熱性のがよい、結露や湿気による性能低下が少ない

逆に短所は、燃えやすい、コストが高いなどがある。

自然系断熱材

自然素材だから健康によいので、住環境には安全性がよいが

逆に短所は、コストが高い、燃えやすいため不燃材などを使い、腐るので防腐剤を使うなどです。

断熱材の選定は、本当悩ましいです。

素材の話はこのあたりで終えます。次回は、断熱工法などを考えてみましょう。

設計工房ラクジュは、素材ひとつ一つ吟味し、深く検討して、最も有利となるものを提供します。

その中には、不利になる情報も隠すことなくお伝えしたいと思っています。

株式会社ラクジュ 本橋

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断熱材とはーその2

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月 7日 15:44)|コメント(0)| トラックバック(0)

断熱材とは - その2

家づくりにおいて、断熱はとっても重要な要素です。

断熱というものは、どういうものか?

そもそも、熱を遮断する最も性能の高い状態は、真空の状態です。

真空では、熱伝導はしませんが熱は違う方法でも伝わります。

熱の移動は、伝導、放射、対流があります。

伝導と対流は、物質がないとおこりません。真空では、まさに何もないので熱は伝わりません。

でも、放射は当然ですが伝わります。

良い例が、太陽がそれです。太陽は、放射熱を地球にあてて地球に熱が伝わってきます。

ということは、真空にしただけでは当然に完全に断熱できるわけではありませんね。

次に断熱性能が高いのが、気体です。固体、液体、気体では、物質の密度が後者ほど過疎なので

当然、伝導、対流が最も少ないことになります。

そう考えると、この大気=空気は、最良の断熱素材です。

断熱の基本は、この空気を如何に滞留しないで留めておくかが課題です。

その中で、いろいろな素材に気体を閉じ込めて断熱しているのが、いわゆる断熱素材です。

次回は、断熱素材の種類、断熱工法などをお伝えします。

設計工房ラクジュの家づくりは、素材ひとつ一つ、工法や造りからまでを、しっかり見定めて

本当に価値のある家づくりをご提案したいと思います。

株式会社ラクジュ 本橋

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断熱材とはーその1

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月 5日 21:49)|コメント(0)| トラックバック(0)

断熱材とは?

家づくりの仕様で、断熱材の仕様は、大きな特徴になります。

では、断熱材ってなぜ必要なのでしょうか?

まず、断熱の歴史についてです。

日本の住宅建築に断熱材を入れ始めたのは、戦後の住宅からと思われます。

ということは、断熱ということ自体、100年も実績がないのが事実です。

その為、当初の断熱には、結露対策が取れれてなく、それにより建物の寿命を短くしてしまった経緯があります。

断熱とは、何が重要なのか、何が必要なのか、問題点の改善などが現在に進んでいる最中と言うことです。

長期優良住宅や高気密高断熱の仕様が一般的ななってきた現在の住宅の断熱仕様はどの様になっているでしょうか?

断熱材自体の素材や外断熱・内断熱などの工法、それに開口部の断熱など、様々な仕様・素材が出ています。

そして、それぞれが長所・短所を持っています。

その断熱のもっとも良い方向を見定めてみたいとおみます。

設計工房ラクジュの家づくりは、素材ひとつ一つ、工法や造りからまでを、しっかり見定めて

本当に価値のある家づくりをご提案したいと思います。

株式会社ラクジュ 本橋

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ラクジュ=楽住な家 断熱材

ラクジュ本橋哲幸 (2010年6月15日 01:48)|コメント(0)| トラックバック(0)

ラクジュ=楽住な家 仕様づくり 断熱材について

設計工房ラクジュでは、楽住な家として家づくりを提案していきます。

その中で、その仕様ひとつひとつ、考え方、理念、デザインなどを検討し

ラクジュが目指す、本当に良い家を創っていきます。

断熱材についてです。

断熱材とは、家の外壁や屋根、床下などに、冬の寒さや夏の暑さを室内空間に伝わることを防ぐ存在ですね。

日本では、ごく最近までその断熱材などをすることのない住宅が多く、昭和の時代より断熱材を入れることが多くなりました。

そもそも断熱材は、本当に必要でしょうか?

こんな問いを最近私はしています。

なぜ、断熱材が必要なのか?

断熱材がなくても、断熱効果が大きく低下するのかな・・・なんて

本当に建築士??って思われるかもしれません。

現在は、性能主義の住宅が多く、ほとんどが性能等級など、性能表示制度などが出来

長期優良住宅制度、住宅エコポイントなども、高い断熱性能が求められています。

その中で、C値やQ値などの性能基準単位や断熱に関する仕様が明確化されています。

その中で、私はいつも疑問に思うことがあります。

断熱材って必要なのかな??って

断熱材は、奥が深いので、ここではラクジュ=楽住な家の断熱仕様を明確化しません。

もう少し詳しく考える必要にある部材です。

ラクジュ 本橋

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