家づくりコツコツ作るーその1

ラクジュ本橋哲幸 (2014年9月 5日 09:44)|コメント(0)| トラックバック(0)

家づくりには、沢山の要素が必要です。

構造性能や住環境や維持管理性能など様々な技術を適切に使って作る事が重要です。

ラクジュの家づくりを紹介しながら当たり前だけどしっかり作る家づくりのポイントをご紹介します。

題して「家づくりコツコツ作る」

  • 今回は、構造編

ラクジュでは、1棟1棟、許容応力度構造計算により構造強度を検証して設計します。
しかも自社にて構造計算もすべて行う事で無理な設計など行いません。

現在の木造2階建ては実は構造計算をしないでも家が建ちます!!

簡易計算にて適切に筋交いなど構造耐力壁を配置すれば良い事になっています。

では、基礎の強さは?この柱大丈夫?などは設計者のよる判断にて設計が進みます。

598658844.jpg

なので木造2階建ては特に設計者の技術レベルが重要です。

たとえ一級建築士という資格を持っていても、建築はいろいろな構造やポジションがあります。
意匠プランだけを行う方も入れば、構造や設備だけを専門にする方もいます。

住宅で考えると間取りプランなど意匠設計と構造設計は一体で検討しないと良い建物は建ちません。
何故なら、間取りが変われば構造も全く変わります。
そうなるとちょっと間取りが変わると構造も大きく変わっていくのです。
その度に、意匠設計者と構造設計者が分かれていると意思疎通が難しくなります。
なので、木造設計者は構造も熟知して設計してこそ強い家が出来上がるのです。

そして何より、現在の木造住宅は設計者の勘で構造が成り立っています。

例えば、基礎という家を地面から支える重要な部位は、ベタ基礎という工法が一般的です。
そこで重要なのが地中梁の配置と鉄筋と呼ばれる構造材が重要です。

DSC07417.jpg 基礎鉄筋の検査の時の写真

基礎のコンクリートを流す前の鉄筋量などが構造計算で決められます。

なので、他社などでうちの基礎はこんなに鉄筋入れて頑丈です!!というのは意味がなく
本当ならば構造計算によって適切に入れているというのが正解なのかなと思っています。
なぜなら沢山入れている鉄筋では足りないことはあってはならないので・・・

DSC07657.jpg 家を地震や風雨から守る構造、柱や梁(はり)

家づくりで最も大切な要素である、家の骨格をなす構造材も構造計算よりすべて算出する。

これも、現在の普通の家では、設計者の勘が支配しています。
ちょっと怖い話ですよね〜

  • 耐震等級という評価基準があります。
  • 耐震等級1は、基準法で定められた必要な耐震壁量
  • 耐震等級2は、その1.25倍、等級3は、1.5倍です。

ラクジュでは、当然ですが等級3以上の設計にて作りますが
これもの実は必要壁量だけなのか許容応力度構造計算にて算出したのでは全く別物です。
実際、構造設計時は必要壁量を満たしてから詳細な構造計算をしますが大体は壁量を増やしていきます。

要するに、許容応力度構造計算では地震時の建物全体の剛性やバランスなども詳しくチェックをするからです。

では、不足した部分はどうするのか?

ここが重要です!!
間取りや窓配置を変更するなどして、プランを強い家にする為のフィードバックをする必要があり
プラン屋さんから構造屋さんという一方通行の設計では難しくなってしますのです。
なので、木造住宅設計者は、意匠プランだけでなく構造にも長けていないと行けないのだと思います。

ラクジュでは、コツコツと1棟1棟、構造計算をして丁寧に家を造っていきます。

 

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構造とは -3

ラクジュ本橋哲幸 (2010年8月 8日 23:39)|コメント(0)| トラックバック(0)

構造とは -3

ラクジュ=楽住な家 では、木造軸組み構造の家を提案します。

そもそも、木造軸組み構造とは、どんな構造でしょうか?

木造の中で、軸組みの工法が最もシンプルな構造です。

柱を建てて、その柱の間に梁を架け、建築物の骨格を造りでしていきます。

この木造軸組み工法は、伝統的な工法と言われますが、現在の工法は耐震や耐風など

横揺れに対して、筋交いや構造用合板などを使い柱と梁に壁を造り、耐震性を持たせています。

この軸組み工法の利点は、シンプルなところにあります。そして最も馴染みがあるので施工に慣れている所です。

そして日本の風土、気候に合っている所です。

日本は、特に関東地方など、夏の暑さと湿気、雨の多いことなどが軸組み工法には適しています。

何故ならば、建築する時、ログハウスや2X4などは床から順番に造っていきます。

何日もかかる工事期間中に雨が降ると、その度に濡れてしまいます。

一方、軸組み工法は、建て方(柱や梁を組み立てる)を1日もしくは2日で組み立てて

その後、屋根を造りますので、後は中を仕上げる時は、雨が降っても濡れにくいのです。

そして、夏の湿気対策には、風通しが良い方がいいので、大きな窓が付けられる方が良い事などから

気候に馴染む造りとなっています。

この木造軸組み工法も最近の住宅では、いろいろな造り方があります。

  1. 耐震に筋交いを使う工法
  2. 耐震に構造用合板を使う工法
  3. 耐震に金物補強を使う工法

など、多種多様な造り方があります。

ラクジュでは、耐震には最大の配慮をしたいところです。

なぜなら、将来、大地震が来た場合、その資産価値が失われては、楽な気持にはなれません。

ラクジュ=楽住な家は、大地震の時も、ビクともしない強固な構造を造ります。

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構造とは -2

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月30日 01:04)|コメント(0)| トラックバック(0)

構造とは -2

ラクジュ=楽住な家では、木の構造の良さを極めて行きたいと思っています。

なぜ、ラクジュは、木造が住宅では最も良いと考えるかですが

それは、住み心地を考えるとやはり、コンクリート、鉄とは違う大きな特徴があります。

それは、熱を伝えにくい所です。

コンクリートは、熱を伝えますし、蓄えます(蓄熱)

鉄は、熱を最も伝えやすい素材です。

木は、熱を伝えにくい唯一の構造材と言えます。

なぜ、熱が伝えにくいと良いのかと申しますと、それは住む上で重要な住環境

人間は、体熱を保持する必要があるからです。体熱を保持できないと体力を消耗してしまい

その場所にいることが苦痛になります。

ですから、コンクリートや鉄の上に寝ていられないですね!硬いから寝ていられないともいいます!!

当然、コンクリートの家も鉄の家も仕上げには木など熱を伝えない素材で仕上げますが・・・

木造は、その様な面で構造自体が断熱を兼ねることが最も良いところです。

木造は、古い時代より現在まで、各国で各地方で独特の工法を生み出しています。

大きく分類すると

  • 軸組み構造
  • 枠組み構造
  • 丸太組み構造

この3つに分類されます。

軸組み工法は、日本の古来からの伝統的な工法である、柱を建てて、梁を渡して骨格をなします。

枠組み工法は、西洋より開発された工法、枠自体で家を支える工法で、2X4とか2X6などと言われます。

丸太組み工法は、いわゆるログハウスです。これも日本でも古来からある工法です。

さて、この中で、どの工法が一番良いか!!

残念ながら一概には言えません。

私自身、枠組み工法以外は、設計の経験があります。

それぞれ、長所、短所があります。

その中で、ラクジュ=楽住な家として、家づくりを総合的に考えると、やはり軸組み構造が最も良いと思っています。

それは、長い実績があり、構造して理にかなっているところなどが最も良い点です。

この木造軸組み構造の中にもたくさんの工法があります。

次回は、そのあたりをご紹介します。

ラクジュ 本橋

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構造とは -1

ラクジュ本橋哲幸 (2010年7月20日 00:12)|コメント(0)| トラックバック(0)

構造とは -1

ラクジュ=楽住な家として、構造はとても重要です。

構造とは、家の骨格、家を支える骨組みである。

良い家づくりにおいて、構造を検討しつくすことも必要不可欠です。

では、現在の住宅で代表的な構造からご紹介します。

1.木造

2.鉄骨造

3.鉄筋コンクリート造

以上の3種類が大きく建築構造で分類されます。

木造の特徴は、安価、加工がしやすく、扱いやすい
反面、燃えやすい、腐る、シロアリなど虫による被害があることです。

鉄骨造の特徴は、強度が強い、地震に強い、自由な加工が出来る
反面、熱に弱い、錆びる、コストがやや高いなどがあります。

鉄筋コンクリート造の特徴は、強度が高い、耐火性能が高い、防音性能が高いなど
反面、重量が重い、コストが高い、施工により性能差が出やすいところです。

ラクジュ=楽住な家は、基本は木造です。

それはなぜかと言いますと、住まいである家づくりでは、住み心地は大変重要な要素です。

その点では、やはり最も優れていると思います。

次回は、木造の中ので、いろいろな構造をご紹介します。

ラクジュ 本橋

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