ホームインスペクターの小道具ーその2

ラクジュ本橋哲幸 (2014年11月11日 10:58)|コメント(0)| トラックバック(0)

ホームインスペクターが使う調査の小道具ーその2

中古住宅や新築住宅など住宅を購入するとき
その建物が本当に大丈夫かを調査する専門家がホームインスペクターです。

今回の小道具は、ホームインスペクションで最も重要な傾きを調べる小道具です。

水平器+レーザー水平器

まずは水平器

DSC07927.jpg デジタル水平器

 DSC07939.jpg  床や壁の水平を測定します。

建物で最も重要な傾きは、建物評価の上ではある程度の基準があります。

  • 1mで3mm(3/1000)以下であれば問題がない
  • 1mで6mm(6/1000)以上であると瑕疵の可能性が高い

ちなみに、6/1000の傾きがあるという事は、6畳の部屋の長辺が約3.6mとすると
21mmの傾きがあるということになります。

水平器では、基本的にこの傾きを部分的に測定するときに使います。

床の材質によってはこの水平器では測定しずらい部分や大きな家の傾きをとらえるのには不向きです。

そこで、レーザー水平器は登場です。

DSC08460.jpg レーザーが水平、垂直に発光する

このレーザー測定器によって、部屋の4隅や壁の傾きなどを全体的に測定できるので
建物が不同沈下を起こして傾いているなど建物全体の傾きを調べることが出来ます。

建物は40~80トン程度通常の木造住宅はあると思いますので地盤の施工不良などにより
建物傾いている家は、その修正に莫大な費用が掛かりますので注意が必要です。

傾きには、様々な状況があり経験と知識がないと間違った判断をしてしまう事もあり
ホームインスペクターの技術レベルが重要になります。

中古購入には最も大切な要素ですね!!

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ホームインスペクターの小道具ーその1

ラクジュ本橋哲幸 (2014年9月11日 14:16)|コメント(0)| トラックバック(0)

ホームインスペクターが使う調査の小道具ーその1

中古住宅や新築住宅など住宅を購入するとき
その建物が本当に大丈夫かを調査する専門家がホームインスペクターです。

近年の不動産流通に於いて少しずつですが認知度が上がっています。

住宅調査をする場合、どこまで調査するかによって変わりますが
不動産取引のとき使う調査は、最も簡易的な調査になります。

その特徴は、非破壊検査(壁を壊したりしない)が基本になります。

今回その1でご紹介するのは、リバンドハンマー(シュミットハンマー)です。

DSC08189.jpg コンクリート強度を測定する道具

マンションなど鉄筋コンクリートの建物は、コンクリート強度が建物の耐震性などに大きく影響します。
ただ、コンクリートの強度を正確に測定するにはコンクリートを壊してサンプルを取るのが1番正確です。

でも、それでは補修などにコストが掛かり調査自体も時間が掛かります。
それでは、そのマンションを買う判断時には難しいので非破壊で調査できるリバウンドハンマーを使います。

DSC07793.jpg 実際にどう使うかと言いますと

マンションの場合、コンクリート躯体がそのまま表している部分は非常に少ないのですが
メーターボックスの中は意外とそのまま躯体が見れます。

ここにこのリバウンドハンマーを数ポイント打撃してその反力を測定します。

DSC07790.jpg メモリがついていて反力数値が測れます。

個人間売買瑕疵保険では、平成11年5月以前に確認申請を受けている建物には
このコンクリート強度測定が必要です。

中古マンションでは、建物を支えるコンクリートの質は重要です。

道具も大事ですが、住宅調査をする人の質が最も重要ですね。

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お得な中古戸建を買ってリノベーション(インスペクション)

ラクジュ本橋哲幸 (2014年5月27日 14:55)|コメント(0)| トラックバック(0)

お得な中古戸建住宅を買ってリノベーションしよう!

インスペクション(住宅調査)

中古住宅は、お宝物件とそうでない物件があり、購入時の目利きが重要です!

  • 現在の戸建住宅は、通常20~25年建つと建物価値が0円となる。

4367890.jpg

これは日本の住宅行政が新築建設を優先してきた影響があるのですが
そして恐ろしいことに日本人が建築に投資した額とその現在の資産額の差
が500兆円も損失しているとのことです。

11289345.jpg

ちなみに、アメリカでは住宅投資額=資産額となっているそうで
日本国民が一生懸命に働いて家を購入してその家がどんどん価値を失っている・・・

なんだか、やりきれない感じですよね!

家の寿命は、実は木造住宅でもしっかりメンテナンスをすれば50年程度は通常でもあります。
さらに長期優良住宅という認定仕様であれば75年~90年程度の耐用年数が目標とされています。

中古住宅を購入するときの肝心なことは!!
長持ちする家と長持ちしない家の見極めです。

そこで重要なのが、ホームインスペクションです。
このホームインスペクションという名称は最近は普及してきていますが
2~3年前はまったく知られていないのが現状でした。

知らない方に簡単に言いますと
ホームインスペクション=住宅調査(不動産売買時にする)です。

建物の調査をすることによって、その家の価値を見出すことが出来るのです。

それにしても、日本人は家の維持管理(メンテナンス)をしない方が多いのです。
当然ですが建物の価値が20年で0円になるのですからする気も起きませんよね・・・

それでも、これからの時代は住宅は価値が残る家と残らない家の差がはっきりしてくる時代です。

そこで、お宝物件を購入して適切に維持管理すればとってもお得な住宅が手に入ります。

次回はお宝物件の探し方を説明しようと思っています。

ちなみに、一番家の寿命を短くする現象が雨漏れです。

67890.jpg

こんな天井をみたら雨漏れの可能性が高い物件です。

 

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家の傾き

ラクジュ本橋哲幸 (2011年3月30日 19:07)|コメント(0)| トラックバック(0)

ホームインスペクション(住宅調査)の1項目

家の傾きを調査します。

家の傾きといっても、例えば柱、床などの水平・垂直を調べることです。

柱が傾いていれば、当然、家としてはあまり良くない状況ですね。

柱や壁の傾きには3種類の原因が考えられます。

1つ目は、地盤が傾いている場合

2つ目は、基礎より上の建物が全体的に傾いている場合

3つ目は、その部分のみ施工不良で傾いている場合です。

110330008.jpg

最も重症なのが、当然ですが1つ目の地盤の傾きです。

不同沈下といいますが、地盤が軟らかい部分が沈んでしまった状況です。

この場合は、床を調べると解ります。床も傾いているからです。

地盤による不同沈下は、直すのがとても困難です。

柱・壁・床などの傾きですが、品確法などに6/1000未満が不良という基準なります。

床で考えれば、3mの長さで、18ミリの高低差があると良くないこととなります。

この様な、基準を基に、住宅の評価をしています。

ラクジュ 本橋

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ホームインスペクション

ラクジュ本橋哲幸 (2011年1月15日 00:00)|コメント(0)| トラックバック(0)

ホームインスペクションとは

住宅の建物を調査・診断をして、適切な評価をすることです。

近年、住宅取得において、中古物件を購入してリノベーションをする方も増えてきました。

ただ、中古物件を、購入する場合、不動産会社より仲介にて購入するのですが

建物の知識もない方が購入して、自身がリフォーム業者に依頼するという流れが通常でした。

これには、とても大きなリスクがあり、いざリフォームを依頼すると、問題点が多き出て

多額の費用が掛かる結果となるなど、専門知識がないとなかなか怖くて買えない状況でした。

日本の住宅も維持管理をすることにより、長いスパンで建物利用する方向に向かっています。

現在の基準で施工されているマンションや一戸建て住宅は、少なくても30年は十分に対応する仕様になっています。

実際には、適切な維持管理をしていれば、50年、100年と住み続けられると思います。

そこで重要なのが、中古住宅としての家の価値をしっかりと判断することにあります。

ホームインスペクション(建物調査)は、今度の住宅には、とても重要で一般的なことになっていくと思います。

日本では、まだ正しい基準や国家資格などは、ありませんが、今後体制が整ってくると思われます。

弊社もこのホームインスペクションを行う体制を整えつつあります。

そして、適切で快適な家づくりに貢献できるようサポートしていきます。

今後、ホームインスペクションの情報をお伝えいたします。

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