プロ視点の快適な間取り術、構造編

ラクジュ本橋哲幸 (2014年6月 3日 10:56)|コメント(0)| トラックバック(0)

プロ視点より快適な間取りを考えるーその6

構造を考える

今日は番外編です。
そもそも間取りを考える前に重要な構造について

ラクジュでは、木造軸組構造の設計から施工まで一貫した家づくりを行っています。

建築の世界では、たとえ一級建築士であっても専門分野が違えばまったくの素人同然です。
ちなみに一級建築士の家を何棟か設計担当させて頂いた経験があります。

大規模建築などに多い鉄筋コンクリート造や鉄骨造などと木造では設計、施工に関する知識が違います。

そこで、間取りだけですと語り尽くせない構造の話をしたいと思いました。

何で木造軸組みなのか?

専用住宅でも、コンクリートの家、鉄骨の家、木の家どれでも建てられますね。
そして、それぞれ得意としている分野の優位性をアピールするので
本当に何が良いのか分からなくなりますね!
(ラクジュの場合は木をアピール・・・)

ラクジュはなぜ木造を薦めるのか?

それは、住宅しかも2階~3階程度の建築で構造強度、コストバランスが良いところと
断熱環境を整えやすいという所でしょうか。

ちなみに、建築全体での構造別の木造比率は年々高くなっています。

34563890.jpg

近年、様々工法がある中でも木造比率が高まっているが木造優勢の証拠でもあります。

在来軸組構造って?

木造と言っても、いろいろな構造があります。
伝統的工法、軸組工法、2X4工法(パネル工法)などあります。

よく質問されることですが、軸組工法は、柱と梁をつないで骨格を作る工法
2X4工法は、合板を細い柱で面を造り箱のように作る工法です。

どっちがいいの?ってよく聞かれますが、これはとっても難しい質問なのです。

  • 軸組工法は、可変性に富み、現在木造の中で70%を占める最も一般的な工法
  • 2X4は、面で支える構造の為、地震力に強い傾向があります。

ではどっちという所で、ラクジュでは軸組を選択していますが2X4の良いところも使った
在来軸組に面構造をプラスした工法
で施工しています。

120706022.jpg 柱と梁で支えられた軸組工法で

外壁部分は、構造用面材と筋交いのダブルの補強により地震に耐える構造です。

ラクジュでは、決して特殊の工法や構造では造りません!
特殊の工法や構造は、後々改修や補修が大変になる可能性もあります。
最もポピュラーで大工さんであれば理解できる構造としながら
軸組も2X4も良いところを取った構造としています。

コストバランスが良く、長持ちして、地震に強くて、メンテナンス性がよいことが重要です。

 

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