日本のパッシブハウスを目指して

ラクジュ本橋哲幸 (2010年10月11日 19:55)|コメント(0)| トラックバック(0)

地域環境に対応したパッシブハウスを考える

パッシブハウスというと、ドイツのパッシブハウス研究所が認定する基準です。

基準値は、下記のような性能を求められます。

  • 年間冷暖房負荷を冷房・暖房個々に、15kWh/m2
  • 年間一次エネルギー消費量を120kWh/m2
  • 気密性能として50パスカル加圧・減圧時に漏気回数が0.6回/h

この基準を現在の日本の住宅基準と単純に比較できませんが、断熱性能も次世代断熱基準をはるかに上回ることは単純に予測できます。そして、気密性能も、換気性能もハイレベルの基準が求めれます。

本当にここまで必要なの?って

横浜でも11月ごろより暖房を使い始めて4月上旬まで使うと思います。

そして、夏は6月ごろより9月までエアコンを使いますね。

年間の冷暖房費は、この住宅性能で大きく変わります。

無断熱、シングルガラスの家では、やはり大きな費用になりますね。

最近の次世代断熱基準なら、全館空調とすると設計にもよりますが以外に、無暖房の局所暖房と変わらないか逆に費用がかかる場合もあります。

それは、日本の断熱基準、Q値(熱損失係数)は、断熱損失量を床面積であらわした数値ですが、実際には、どれぐらい暖房費用が掛かるのかをあらわした数値ではありません。

パッシブハウスの基準は、その点で解りやすいと思います。それは、断熱性能だけでなく、気密、換気をすべて考えた基準であり実施に住んだ状態で、年間のエネルギー消費量をあらわしているからです。

今後、日本の住宅基準も同じように変化していくと思われます。

でも、ちょっと考えてみると、昔は冬暖房を使うのは当然でしょうが、結構コタツ1つで過ごしていたこと

夏は、扇風機で過ごしていたことを思いだすと、本当に数値だけでは語れない家の本質を考える必要があると思います。

冬は、コタツ、夏は扇風機の年間のエネルギー消費量は、とても少ないと思います。

快適では無かったですが、健康という数値を考えると年中温度差の無い環境は如何なものでしょうね?

その数値、人体、生命に最も良い温熱環境を考える必要があると思います。

難しいですね、家づくりは!!

ラクジュ 本橋

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